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「ねえ、そのジャケット、イカしてんじゃん。どこの?」
 がたがたと揺れるトレーラーの荷台に、ダミーのジャンクと一緒くたにぎゅうぎゅうに詰め込まれた姿勢のまま、梨香がウェンディのジャケットをつついた。
「D&D21XX。防弾仕様、防刃繊維入り、スイッチONで赤外線レーダー妨害。特注品。――ジャマだな、このガラクタ。どうにかなんなかったのか」
「あきらめなよ。軽くて遠目にも空だって分かっちゃったら、よけい怪しまれるだろうし。――ああ、特注なんだ。どうりで、そのぺったんこの胸にベストフィットしてると思った」
「んだとリッキィ、てめえいっぺん死んどくか? てめえこそ、サイボーグのくせになんだそのウエスト、正月太りでもしたのか、ああ?」
 ジャンクを蹴って立ち上がったウェンディの足と、拳でトレーラーの床を殴りつけた梨香の腕を、座ったままの当真がなだめるように引っぱった。
「まあまあお二人とも、仕事中ですよ」
『そうそう。それに貧乳ってのも、俺は悪くないと思うぜ』
 通信で割り込んできた声に、ウェンディは青筋を立ててドスのきいた声を出した。
「ヴァンてめえ、いい覚悟してやがるな。――あとで覚えてろよ」
『はいよ。それより、もうじき見えてくるぜ。二時の方を見てろ。三、二、一――あれだ』
 ヴァンの声と同時に、トレーラーの壁が二秒だけ光を透過して、その向こうの景色を見せた。
 ひゅう、と梨香が口笛を吹いた。
 放射能汚染を口実に廃棄された都市の、廃ビル群の中央。黒くすすけたビルが、曇り空にまっすぐに突き刺さろうとかいうように、鋭く聳え立っていた。
 肉眼でそれを見たウェンディと当真には、それは他のビル群と同様、廃墟の様相を呈しているように映ったが、梨香の持つ高性能のカメラアイには、違うものが見えていた。赤外線で見ても内部の熱が分からないように、電磁迷彩が施されている。その微かな綻びを捉えて、梨香はにやりと唇を歪めた。
「あれ、めちゃくちゃ怪しいじゃん」
『ガイガーカウンターの数字は?』
「標準以上、基準値内。公式情報とはずいぶん違うじゃないの。……ここでビンゴだね」
「おっしゃ。……それにしても、違法行為の証拠って言っても、漠然としてるよな?」
 ウェンディがぼやくと、当真が首を傾げて肩を揉んだ。
「さて。知らん顔しやすいものじゃ意味がありませんしね。何かしら決定的なものが出てくるといいんですけど」
 当真が言い終わるのが早いか、ぱあんと、派手な音がした。
 トレーラーはがくんと揺れて、傾いたまま停止した。
 生身のウェンディと当真は、軽い分よけいに振り回されたが、それよりも、梨香がぶつかったトレーラーの内壁が、聞くも哀れな音を立てて豪快にへこんだ。
「オイオイ、音からしたら、けっこう遠くからだったんじゃない? 腕のいいスナイパーがいるのかな」
 梨香がカメラアイで、弾丸の飛んできたと思わしき方向を追った。目的のビルとはまた違う、廃ビル群の中のどれかから、弾は飛んできたようだった。
「いってえ……ヴァン、ここ開けろ。敵さんだ」
 ウェンディが頭をさすって言うと、荷台の扉が開いた。外に転がり出ると、射線を避けるようにトレーラーの陰に回って、三人は周囲を警戒した。
「うわ、運転手の頭の位置にズドンだ。警告もなしでコレかよ」
 目を眇めてウェンディがぼやくと、当真がコートの肩をすくめた。
「よかったですね、人間が運転してなくて」
「そうだけど……お前、もうちょっとマシな格好でさあ」
 ウェンディに白い目を向けられて、当真はコートの襟を引っ張った。
「これも特注品ですよ。見た目より動きやすいですし、いちおう防弾服も中に着込んでます」
「……あっそ。まあいいけどさ。――離れるぞ。全員無事なのが見えてたら、次はガソリンタンク狙ってくるかもしれないからな」
 ウェンディは言いながら腰の後ろに手を回し、ホルスターからリボルバーを抜くと、片手で劇鉄を起こした。シールドは腰から下げて、いつでも使えるようにしておく。
 当真は逆に愛用の銃を腰に収めたまま、手にシールドを抱えていつでもオンにできる体勢をとった。少なくとも片手が空かなければシールドの展開もできないけれど、生身の二人にとっては、小型拳銃であっても銃を片手で使うのは無謀だから、攻守交替だ。狙撃されたのはこれが初めてのことではない。弾切れ直前にフォーメーションを変えるのが、暗黙の了解になっている。
「だからあんたらもさあ、さっさと換装しちゃいなって。いまのご時勢、全身生身のままでいるメリットって、何よ?」
 梨香の言葉に、当真が苦笑で答えた。
「不安なんですよ、機械の手足をこれまでの水準で使いこなせるか」
「そりゃ、細かい感覚は追いつかないかもしれないけどさあ。そのかわり、パワーは出るよ? ちょっとやそっとの銃撃なら、屁でもないし」
「それがいやなんだよ」
 ウェンディが顰め面で言った。「撃たれても安全だと思ったら、気が緩む」
「どんだけ時代遅れなんだよ」
「ほっとけ。――ヴァン、依頼主はどんな調子だ? 一緒にいるんだろうな」
『おう。今のところ、問題ないぜ。東堂も近くで張ってるしな、こっちは心配いらねえ』
「ヴァン、帰りの足を確保しておいてくださいね」
『おう、<バトラー>に連絡してある。社長さんにも、経費の了解もらったから、心配しなくていいぞ』
「おし、行くか」


 走ってきた国道から瓦礫の海に下りて、三人はビルを目指して歩いた。
 崩れた建物と、比較的もとの形をとどめているビルとが、入り乱れている。路上よりもこちらの方が、敵も射線がとりづらいだろうとの判断だった。その代わり、たまに調査員だかなんだかの乗った車が通りかかる国道と違って、トラップが仕掛けられている可能性があった。
 そうしたトラップがないかどうか、梨香が換装してきた特別仕様のレーダで探りながら、三人はゆっくりと例のビルを目指したが、そうした人為的なトラップがなくとも、風化した建物の崩落も十分にありえる。梨香はたとえ埋まっても、よほど打ち所が悪くてメタルフレームの頭蓋骨が砕けでもしないかぎり、死ぬことはないが、生身の二人はそうもいかない。
「あんたたちが生身だから、こーいういらない苦労が増えるんじゃないのさ」
「はいはい悪い悪い……それより、来たんじゃねえ?」
 ウェンディが顎で示したその瞬間には、梨香は、目標を捉え切れなかった。一瞬遅れて、嗅覚センサが反応する。その0.5秒後に、対象が可視光で捉えられる姿を現した。梨香の赤外線カメラや集音マイクは、一切反応していない。
 まだ少し距離があった。梨香は対象を睨みながら、へえ、と声を上げた。
 廃ビルと廃ビルの間の路地に平然と佇んでいる対象は、少女の姿をしていた。
 見た目どおりの少女なら、梨香の高性能の耳が補足できないほど、足音と呼吸音を殺せるはずもなければ、赤外線レーダに映らないような体温であるわけもなかった。それよりも何よりも、腐りかけた人間の生首を、腰からぶら下げているはずがない。
「センゴクブショーかよ」ウェンディがぼやきながら、手に持っていた銃を腰だめに構えた。
「うええ、ヤダな、あれと戦うの。……ねえ、今なんで察知した?」訊いた梨香を一瞥もせずに、ウェンディはあっさりと答えた。
「空気の流れと、匂いだな」
 そのウェンディの返答に、梨香はケッと、面白くなさそうに唾を吐いた。梨香の嗅覚センサーだって、相当いいのを積んでいる。それを超えるというは、尋常の話ではなかった。「犬か、あんたは」
「生首……梨香さん、あれ、もしかして、この前の」
 当真に言われて、梨香は頷いた。「刀も腰にぶら下げてるしね。そうじゃない?」
 先日、仕事中に見かけた、刃物で首を切り落とされた死体のことを思い浮かべて、梨香は鼻に皺を寄せた。「イカれてるね」
「だけど、これではっきりしましたよ。ここにいるってことは、間違いなく、あちらさんの拠点なんでしょう」
 当真がささやくように言って、シールドを腰に吊るした。この位置なら、ビルが邪魔でそうそう狙撃もできないと踏んだのだ。
「よう、こないだのやつの姉妹かい?」
 ウェンディは陽気に敵に呼びかけて、にやりと笑いさえした。梨香と当真は視線を交わして、一歩さがる。接近での白兵戦が得手なら、近づけばウェンディの邪魔になる。
「タイプ<オフェーリヤ>って、相当高いんじゃなかったっけ。あんたたちみたいな軍事用を二体も三体も持ってるんなら、あんたのボスは相当、懐があったかいみたいじゃないか」
 ウェンディの口にした名称を聞いて、梨香は口笛を吹いた。連邦軍が持っているはずの戦争用兵器と、こんなところでお目見えするとは思わなかった。
「――No.6を壊したのって、あなた?」
 少女はゆったりと歩いてきながら、どこか面白そうな表情を浮かべた。その軽やかな足取りにあわせて、生首が揺れる。
「まあね。……なあ、それって邪魔じゃねえ?」
「しかたないわ、主の命令だから」
 少女があっさりという。「それに、あんがい無意味でもないのよ、威嚇行動としては。メンタルが弱いのが、人間の欠陥ね」
「おお、怖え怖ェ。で、威嚇されてビビって、あたしらが逃げたら、見逃してくれんの?」
「まさか。後ろから斬るわ」
 可憐に微笑んで、少女の姿をした殺人鬼は刀を抜いた。その波紋が、ぎらりと光る。
「いっておくけど」タイプ・オフェーリヤは、白い歯を見せて、ひどく楽しそうに笑った。「私の方が、No.6よりずっと経験を積んでるのよ」
 ウェンディが引き鉄を引いた瞬間、梨香と当真は飛び下がった。援護できる適切な距離を探して、散開する。
 ぎゃんと、金属が弾丸をはじく音がした。ウェンディの撃った弾に、タイプ・オフェーリヤが突っ込んで装甲ではじいたのを、梨香は目視できずに、音で察した。
 ウェンディは舌なめずりをしながら、不適に笑った。「ふうん、反応速度はたしかに、あんたの姉妹よりも速いらしい」
 そう笑うウェンディの頬から、遅れて血がにじんだのを、梨香は見ていた。
 瞬きの必要のない梨香の目でも、カメラアイが映像を千二百分の一秒のコマで捉える、その半コマの間の映像は、完全に視野から途切れる。まして処理する脳の方が認識できるのは、長年カメラアイを使い続けて順応した梨香の脳でも、せいぜい百分の一秒までだ。その認識の隙間に、ウェンディが仕掛けた。
 次の一コマで、ウェンディの仕込みブーツの電撃が、梨香のカメラを白く焼いた。
 電撃に焼かれた空気が、強烈なオゾンの匂いを放つ。とんでもない高電圧の一撃だった。
 少女が電撃にひるんだのかどうか、梨香には見えなかった。少なくとも、その数コマ後、カメラが復帰したときには、少女とウェンディの立ち位置が入れ替わっていた。
 ウェンディの二の腕、ジャケットに切れ込みが入って、そこから白い肌が見えているのを見て、梨香は鼻に皺を寄せた。よほど切れ味が鋭いのか、傷口が裂けて血を流すのに、間があった。
 タイプ・オフェーリヤの方はというと、本体ではなく、腰の生首が焦げている。嫌な匂いが、数秒遅れで梨香の鼻に届いた。
「これは……援護する暇がありませんね」
 のんびりと言う当真の声が聞こえたのかどうか、タイプ・オフェーリヤは、目の端で当真をとらえると、無造作に刀を一閃した。
 衝撃波がコンクリートを砕く。飛びのいた当真はコートの裾を破りながらも、辛くも難を逃れた。廃ビルが危うげな振動を伝える。
 梨香は、そのオフェーリヤのひと動作を、一瞬の隙と思ったが、ウェンディは動かなかった。見え透いた誘いには乗らないとでも言いたげに、ウェンディはにやついている。
 そのにやけ面に向かって、少女が跳躍した。
 一瞬だった。少女の踏み込んだ足元の、瓦礫が砕け、細かい砂埃を巻き上げた。火花が散る。
 ウェンディが腰溜めに撃った弾が、少女の軌道をほんの僅かに逸らし、その隙間にウェンディが体をねじ込んだ。翻ったジャケットの裾をかすって、タイプ・オフェーリヤが着地する。跳ね上げられた腕が、ウェンディの前髪をかすった。
 少女の動きは疾く、梨香の目には、ウェンディが拳銃一丁と仕込みブーツ一足でしのいでいるのが、奇跡のように思われた。
 半拍の後に、少女がウェンディに駆け寄る。ウェンディは僅かに身を捻って、自分のジャケットに、タイプ・オフェーリヤの刀をひっかけさせた。
 ウェンディがそれをわざとやったことに気づいて、梨香は目を丸くした。防刃繊維のジャケットが、破れながらも刀に絡みつき、ウェンディが体を捻った拍子に、巻き取られる。
 その瞬間の二人の体の傾ぎ方から、オフェーリヤの重量が察せられて、梨香は目を覆いたくなった。馬鹿女、数百kg超級を相手に、寝技にでも持ち込む気か。
 しかし、どういうからくりか、ウェンディが絶妙なタイミングで身をかがめた瞬間、オフェーリヤの体が本格的にぐらついた。
 その一瞬で十分だった。
 当真の放った弾丸が、立て続けにタイプ・オフェーリヤの喉元に食い込んでいた。


「いってえ……お前なあ」
 梨香は首を擦りながら、当真を睨んだ。跳弾がかすったらしく、傷が増えている。浅くはあったけれど、そこには血が滲んでいた。
「すみません」
 当真はしれっと頭を下げると、動かなくなった少女型のアンドロイドに歩み寄った。そうしながら、容赦なく次弾を、壊れた人形に撃ち込む。
「どうします? 敵方に不利な証拠っていうなら、コレがそうなんじゃないですか」
 当真は、可憐な少女の姿をしたロイドの成れの果てにつま先をひっかけると、靴の甲で押し上げようとしたが、重量にあえなく挫折した。とても人力で運べるような重さではない。
「あんた……女嫌いは知ってたけど、そういうシュミだったの」
 相手が少女の姿をしているだけに、梨香が若干身を引き気味で言うのも仕方ない構図だったが、言われた当真はしらっとしている。
「何か誤解してません? 壊れたロイドはモノですよ、モノ。これがサイボーグっていうなら、死体かもしれませんが」
「いやあ……お前、紳士面して一番えげつないよな」
「ウェンディさんまで、なんてこと言うんですか。梨香さん、これ持ってください」
「お前ら、そうやって面倒な部分は人任せに……ああもう、いいよ、持つよ」
 梨香はタイプ・オフェーリヤを小脇に抱え込んで、瓦礫の上を歩き始めた。二百五、六十キロといったところか、梨香の腕が軋む重さだった。
「ずいぶん楽に倒しましたね」
 当真はウェンディに拍手の真似事をしながら、軽い調子で言ったが、その声は賞賛を含んでいた。
「楽に見えたか? あれ」
「いや、前にウェンディさんが言ってた個体より、経験を積んでるとか何とか言っていたので。もっと苦戦するのかと」
「そりゃね、経験を積んでるやつのほうが、どっちかっていうと、あたしには楽なんだよ」
 そのウェンディの言葉に、当真と梨香は意外そうな表情になった。納得していないようすの二人に、ウェンディは渋々と言った調子で、説明を足す。「動きが洗練されて、無駄が省かれてるってことだからね。経験を積んだ軍事用ロイドってのは、どうしたって動きのパターンが似てくる」
「へえ……さすがは元軍人」
 当真は感心したように言ったが、ウェンディはむしろ、恥じ入るような顔をした。
「……うっせえよ」
「ねえ、なんでコイツ一体しか出てこないのかな」
 梨香は助け舟のつもりで、手に抱えたタイプ・オフェーリヤをぶんぶん振った。機械の腕が軋み、重い風切り音が響く。
「そりゃ、こんな見た目でも対人ゲリラ戦のエキスパートですからね。コレ一機出して、殲滅できないとは思わなかったんでしょうし……それに、ほら」
 当真は頭上を指差した。梨香は素直に上を見上げたが、先程まで全天を覆っていた雲が半分方がた晴れて、青空がのぞいているだけだった。
「空がなに」
「衛星ですよ」当真は言って、空に向かってぶんぶんと手を振った。「軍事用ほどの精密なものは少ないでしょうが、もっと荒い画像なら、民間の衛星が何百基も飛んでるご時勢ですから。天気のいいときには、あまり派手にもやれないんでしょう」
「十分派手だよ」
 ウェンディが頬の傷を擦りながらぼやいた。
「だから、さっさと交換しちゃいなって。アンタの生身の性能がそれなりなのは、まあ分かったけどさ、ちょっと喧嘩するたびに怪我だらけじゃん」
「うっせえなあ、こんなもんすぐ治るよ」
「ついでにそのまな板胸も改造すりゃいいじゃないの」
「……てめえ、本気でいっぺん死んどくか?」
「ふふん、ぜんぜん痛くないね」
 ウェンディに殴られて、梨香は平然と笑いとばした。殴ったウェンディの拳が痺れるばかりで、殴られたほうはメタルフレームの装甲にさえぎられて、平然としている。
 ぎゃあぎゃあ言い合う女ふたりをよそに、当真は国道に目を凝らした。遠くから、土煙が近づいてくる。舗装道路も、めったに車が通らないので、土ぼこりが堆積しているのだ。
「ああ、<バトラー>が乗ってますね。無事に帰れそうだ」
 走ってくるピックアップを、目を眇めて見やりながら、当真はゆったりと手を振った。
「あ、ちょっとこの馬鹿女、拳銃で撃つやつがいるか、いてて、やめろって、装甲に傷がつくじゃん! 塗装代出せよアンタ!」
 ピックアップはのんびりとした調子で、国道を近づいてくる。廃墟ビルの立ち並ぶ町に、銃声と罵声が鳴り響いた。

 


(終わり)     前編「オプションには追加料金を」

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必須お題:「痺れる」「殺人鬼」「正月太り」
縛り:「アクションシーンを入れる」「ファッションを意識した描写を入れる」
任意お題:「躍動する」「声を嗄らして叫んだ」「その解説は間違っている!」(使えず)


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