ファンタジー
さいはての地 前編 後編
短編(完結)/異世界FT/旅人/とこしえの黄昏の国
この町が世界の果て、あの荒野の先には何もないと、大人たちは言う。
だがノイはその言葉を信じなかった。
夜の荒野をひとり、少年はゆく。世界の果ての、その先へ。
とこしえの黄昏の国シリーズの続編にあたりますが、単独でもお読みいただけます。
死者の沼 1 2 3 4 5
短編(完結)/異世界FT/旅人/とこしえの黄昏の国
死者の声を聞きたければ、どこそこの沼へゆけと、その地方の人は指さして言う。
ずいぶん手近な冥界への入り口もあったものだと、半ばあきれながら、私はその沼をめざした。
「雨の国」「鳥たちの楽園」の続編にあたりますが、単独でもお読みいただけます。
河岸の月 1 2 3
短編(完結)/異世界FT/少年/とこしえの黄昏の国
いつになく雨のない日の続いたある午後、コダは河辺で一人の子供を拾った。
痩せこけてみすぼらしい少年は、洗うと見違えるように美しくなったが、目を覚ましても
茫洋としたまなざしで宙を見つめるばかりで、まったく口をきこうとしなかった。
シリーズのほかの作品と世界観を共有していますが、単独でもお読みいただけます。
鳥たちの楽園 1 2 3
中編(完結)/異世界FT/旅人/とこしえの黄昏の国
――はるか西南の地に鳥たちの楽園があると聞いて、そこを目指したのは、
人の言葉を話す鳥がいるという話を耳にはさんだからだった。
雨の国の続編にあたりますが、単独でもお読みいただけます。
火の国より来たる者 1 2 3 4 5
長編(完結)/異世界FT/地下世界/恋愛/少女/とこしえの黄昏の国
砂漠の地下深く、地下水脈に育まれた千年の隠れ里。
長い歳月のうちに人々は太陽を忘れ、空を忘れた。
地上との行き来は絶え、ただ年に一度の定められた日に、使者がやってくるばかり。
里に生まれ育った少女トゥイヤは、使者の語る砂漠の星空に焦がれた。
とこしえの黄昏の国、夜明けを告げる風の続編にあたりますが、単独でもお読みいただけます。
雨の国
中編(完結)/異世界FT/旅/飢えと貧困/とこしえの黄昏の国
その土地では、いつも雨が降っていた。
晴れ間が見えることさえほとんどないという土地で、どうして人が生きてゆけるのか。
そのわけを知りたいという思いから、主人公は、険しい道をぬって、その国へと向かった。
※ 虐待に類する場面、および災害に関する描写があります。苦手な方はご注意ください。 シリーズのほかの作品と世界観を共有していますが、単独でもお読みいただけます。
夜明けを告げる風 中編(完結)/異世界FT/砂漠/旅 /とこしえの黄昏の国
砂漠の南西の涯には、ぐらぐらと煮えたぎる灼熱の海がある。
ヨブの部族が暮らすオアシスをおとずれた男は、人の住まぬその不毛の海へ案内を乞うた。
とこしえの黄昏の国の続編にあたりますが、単独でもお読みいただけます。
とこしえの黄昏の国 短編(完結)/異世界FT/旅/親子
番外編 灼熱の海の向こう
地の涯にはとこしえの黄昏の国があり、そこには夜も昼もないという。
父親から聞かされたその話を、信じていなかったといいながら、それでも娘は旅に出た。
彼女が世界の涯へ向かう旅の途上で見たもの、そして涯の地で出会ったものとは。
ファナ・ティオトルの学び舎にて 短編(完結)/異世界FT/異民族/友情
第一話 ファナ・ティオトルの学び舎にて
第二話 秋の日、友の集う学び舎にて
つややかな羽毛と鉤爪、背には翼を持ち、空を飛ぶことのできる蝋羽族。
少数民族であるかれらはかつて、鳥の一種とみなされ迫害にあっていた。
時は流れ、人と意思の疎通のかなうことになったいまもなお、偏見の目は根強い。
そんな中、人間種族の芸術大学に飛び込んで絵を学ぶ、変わり者の蝋羽族がいた。
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